戦場の絆、ギャンがでたよ\(^o^)/
ギャンを操り、切ったり切られたりをしながら、昔作ったガンプラを思い出した。その頃、ガンプラは異常な熱狂を持って小学生少年に迎え入れられていたのです。
小学校四年当時、ギャンは出たばっかりで、ぼくは胸を躍らせながら、多賀のおもちゃ屋「かざみ」に並んだ。でも、ギャンは買えなかった。やっと手に入れたとき、ぼくは感動で涙した。こいつはケッサクに仕上げようと一生懸命に作ったが、失敗して腕が折れた。あの絶望感といったら!
よくゲーセンで、ぼくは三十代の人といっしょにやる。お互い、何をしてるのか知らない。昼間っからガンダムゲームをしている三十代なんて、ともに詮索しあわないのはある意味正しいルールだ。
「さっきギャンが出ましたよ」
「おお」
「いやー」
「なんすか?」
「おれたち三十過ぎじゃないですか」
「ええ」
「小学校のとき、ガンプラ作りませんでした?」
「作りましたね」
「あの頃は、まさか三十代になってガンダムゲームをまだやってるなんて想像しませんでしたよ」
「はは。ぼくもです」
脳裏によぎるのはなんだろう? プラモ棚に並んだドダイの山。角川書店の新年会で見た富野監督のお姿。ジャブロー降下戦。ポリパテとプラバンで作った高機動型ザク。鳴り響く『哀戦士』。ぼくはスティックを握る。この瞬間、ぼくはアムロになるのだ。いや、今はマクベだ。
「これはよいものだ」
「なんか言いました?」
「いえ……、なんでもないっす。次どうします?」
「まあ、あっちとこっちの様子見て。臨機応変で。ギャンいいっすか?」
「いいっす」
ア・バオアクーはまだ落ちていない。
2008年5月14日水曜日
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